まったりと現代思想を邦訳していくブログ~ジジェクを中心に~

本邦初のジジェク(哲学・現代思想・社会学)専門翻訳ブログです。 尚、誤訳、誤字脱字、あらゆる面で至らない点がありますが、特に誤訳の面ではコメント覧でのご指摘など頂ければと思います。時々持説なども語ったり。

ジジェクを中心とした神的暴力論を巡る議論について

久々に投稿します。最近ジジェクは剽窃騒動でてんやわんやですね。ジジェクの主張が真実ならばそこまで大した問題でもないとは思いますが… まあ、それは置いといて。今回は、ジジェク『暴力 ―6つの斜めからの省察―』の最終章に当たる「軽快に(アレグロ)―神…

スラヴォイ・ジジェク:彼の批判に応答して…

私がジョン・グレイの批判に対して嫌悪感のようなものを抱くとすれば、それは彼の書評が私の二つの近著(‘The Violent Visions of Slavoj Žižek’, New York Review of Books, July 12 2012)に対して非常に批判的だからではない。そうではなく、彼の論難が、詳…

ジョン・グレイ:スラヴォイ・ジジェクの暴力的洞察

四ヶ月以上ぶりの投稿になります。個人的な理由ではありますが、旅行やらなにやらで当ブログの更新が大変遅滞してしまいましたことをお詫びします。 今回の対象記事は少し特殊です。記事を書いた人はスラヴォイ・ジジェク本人ではありません。今回は、イギリ…

スラヴォイ・ジジェク:なぜ自由市場主義者たちは、2013年が史上最も恵まれた年になると考えるのか

今回は、今年の2月にイギリスのガーディアン紙に投稿された記事を翻訳しました。 なぜ自由市場主義者たちは、2013年が史上最も恵まれた年になると考えるのか(原題:Why the free market fundamentalists think 2013 will be the best year ever) スラヴォ…

スラヴォイ・ジジェク:生命以上に肥大化した心臓

この記事は、私が知る限りで最も新しいジジェクの記事です。震災からちょうど二年経った2013年3月11日の記事になりますが、この6日前に何があったかと言うと、ベネズエラ大統領ウゴ・チャベスの死です。彼はポピュリスト的な社会主義政策に走ったり、国際政…

スラヴォイ・ジジェク:私は世界で最もイカした哲学者なんかではない!

比較的最近の(とはいっても昨年末のものですが)記事を訳してみました。当ブログの邦訳第一弾ですが、最初なのでインタビュー形式の分かりやすいものから翻訳させて頂きました。インタビュー中では、ジジェクの学生嫌いが十二分に伝わってきますが、最近の…

はじめに

はじめにまず軽い自己紹介とこのブログを始めるきっかけ、動機付けみたいなことを話させて頂きます。ブログ主は現在関東圏の大学に通学する21歳学部生です。ジジェクについては3年ほど前から著書を読み始め、それなりの著数を読みこなしたかとは思います。特…